ヨーロッパ一治安の悪い町として悪名高いブカレスト。
この町に2週間滞在する機会があったので、今後訪れる人の助けになればと思う。
なお観光目的ではなかったので、そのあたりの情報はご容赦いただきたい。
空港~市内へのアクセス
最初にして最大の山場。
ブカレストの空港、ヘンリ・コアンダ空港、通称オトペニ空港。
実際この空港は、ブカレスト市内にあるわけではない。
つまり誰もが市内に移動しなくてはいけないのだが…
まず、空港に鉄道は通っていない。
よって移動手段はバスかタクシー。
いずれも40分ほどかかる。
到着ゲートが2階、乗り場のある出口は1階。
※ちなみに1階にはスーパーがあり便利。
バスの移動する場合
僕はこちらの記事を参考にさせてもらった。
系統は780番と783番があるが、市内に出る場合は基本的に783番。(要チェック)
バスは24時間運行(20~30分おき)。
チケットは、外に出て右端にある有人のチケットボックスで買い、
バスに乗る際にタッチ式の機械に読み込ませる。
価格は確か8レイほど。(2~300円)
帰りも空港を使うなら往復で買った方がよい。市内ではチケット売り場のないバス停もある上に、開いてない場合もあるからだ。
なお現金、しかもレイでないと買えないので事前に準備が必要。
到着フロアに両替所もATMもあるので用意しておこう。
バスの中はスリがよくあるそうなので注意。
また降りる際、バス停がとてもわかりにくい(特に夜間)上、サイレント停車なので、車内前方にある電光掲示板(ルーマニア語)をよくよく確認しておくこと。
(降り過ごした人が続出だった。)
タクシーでの移動の場合
こちらの方が直接ホテルまで向かってくれるので楽だし安全。
ただ外に乗り付けているタクシーはお勧めしない。
かなりの確率でぼったくりタクシー。
金だけならまだしも、以前邦人殺害事件まで起きている…。
向こうからよく声をかけてくるが、きちんと断った方がよい。
ぼったくり被害についてはこちらのサイトにあった。
http://kagshun.com/archives/4211
じゃあどうすればいいのか?
タクシーを自分で空港まで手配し、送迎してもらうのが一番確実。
ルーマニアの日本大使館でもその方法が推奨されている。
空港でタクシーの送迎依頼ができる機械がある。
以下の大使館のリンクに詳しい方法が書かれているのでチェックされたし。
http://www.ro.emb-japan.go.jp/stuff/taxi%202015.pdf
価格は時間帯にもよるが、30レイ程度の場合が多い。
基本的になにかもめれば強気の姿勢で対応すべし。
タクシー、バスいずれも交通状態によってかなり時間が前後するので、余裕をもって計画を立てた方がいい。
ブカレストでの暮らし・治安
生活
通貨はLEI(レイ)。1レイでだいたい30円前後。(時によるので要チェック)
物価はそれほど高くないが、驚くほど安くもなかった。(ヨーロッパ基準)
そこら中にMEGA IMAGEという大型スーパーがあって便利。
外食は観光客向けのところにいけばそれなりの値段。
日本と同じくらい。
ルーマニアはチップの文化があり、10%程度だそう。
交通はバスと地下鉄があり、僕はほとんど利用しなかった。
ただ町自体かなり大きいので、観光するなら使った方が便利だと思う。
地下鉄は時間もわりと正確で使いやすいらしい。価格も数十円。
ただいずれも原則窓口でチケットを購入する必要がある。
自販機は壊されて中身を盗まれるのだろう…。
ブカレストの治安
ここは誰もが気になるところ。
結論を言うと、思ったよりは悪くなかった。
もっとこの世の果てみたいなものを想像していたので…。
私自身はそこまで危ない目に合わなかった。
あったとすれば、偽警官や野犬と遭遇したことくらいか。
偽警官は「ポリス!ポリス!」と言いながら警察手帳らしきものをかざしてきた。
しかし見るからに私服だったので無視すると、そのまま立ち去って行った。
ただ噂によると、制服を着た偽警官もいるらしい。
さらに、制服を着た偽警官だと思って無視したら本物で、公務執行妨害で逮捕されたという話も…。
逮捕する相手を間違えとるやろおい。
野犬は、そこそこ町を徘徊している。
狂犬病を持っている場合もあるので近づかないのが無難。
ちなみに僕が遭遇した野犬はマルチーズだった。
マルチーズの野犬て。
町の中心部や北(ノルド)駅周辺は、観光客をカモにしている連中がたくさんいるので気を付けるべきだが、気を付けていればどうってことはない。
町の南部はかなり危険な場所もあるらしい。
また裏道はなかなかあやしい雰囲気があるので、夜は使わない方が無難。
まとめ
ブカレストは思いのほか良い町であった。
街並みは街灯不足のため夜は薄暗いが、その分明かりのある場所の美しさが光った。
治安は気を付けていれば、大きな心配はいらないだろう。
店員の態度はヨーロッパの例に漏れず悪いが、町の人は明るく、困っている人がいるとすぐ声をかけたがり、人懐っこい印象だった。
これからこの町を訪れるのためになれば。
気が向けば滞在時のエピソードでも投稿するかもしれない。