海外に住もうとして、大変なことの一つが家探し。
特に音楽家は音を出して練習しなくてはいけません。
音だし可の物件ってなかなか見つからないんですよね…。
僕自身も実際、こちらに来てからしばらくピアノを触ることが出来ず、とても苦労した経験があります。
ということで、今回はドイツ・ベルリンを例に音楽家の練習環境についてお話しようと思います。
ドイツで家探し
部屋がない…
いきなり脅すようですが、ドイツ、特にベルリンは本当に部屋が見つかりません。
倍率は常に何十倍。
ただでさえアジア人は不利なのに…。
部屋を見つけられず難民状態になる人多数。
とりあえず、スピードが大事です。
こまめに情報を仕入れ、なるべく早く、多くアプローチを取りましょう。
賃貸の種類
一人暮らしか、WGというシェアハウスのようなものかを選ぶことになります。
WGは基本的に個室はあり、キッチンや洗面所などが共用。
一人暮らしより家賃が安いです。
日本だとシェアハウスってあまり聞きませんが、ドイツではごく普通。
ベルリンだと6割以上の住民がWGだと言われています。
こちらの記事でも紹介してます。
家探しのおすすめ手段
部屋を探すならおすすめは2択。
・知人に紹介してもらう。
・インターネットで探す。
一番いいのは紹介です。
楽で確実。ただそういったつてがなければネットで探すことになります。
おすすめサイトは二つ。
WG-GESUCHT
ドイツ最大の賃貸サイト。
家主がサイト上で募集をかけ、そこに応募者がメールをします。
情報がとても頻繁に更新されますが、その分競争率も激しく、メールの返信もなかなかこないよう…。
毎日こまめにチェックし、気になる物件は片っ端からメールしましょう。
もちろん情報も基本ドイツ語、たまに英語なので、これら外国語でやりとりしなくてはいけません。
MixB
日本人のためのドイツ情報掲示板。
ここに賃貸情報も掲示されます。
数は多くないものの、日本人向けなので競争率は低め。
交渉が日本語で出来る場合が多いのもいいですね。
周りのネットで賃貸を探してる人の8割以上は上記の2サイトで見つけてます。
音だし可の物件を探す。
一番いいのは自室で音を出せる家を見つけることです。
ただこちらの賃貸サイトは基本的に音出しについて書いていません。
こちらからメールで問い合わせるしかないです。
そして大抵ダメ…。
ちなみにドイツにはRuhezeitという時間帯が存在して、その時間帯は音出しはおろか、掃除機もかけられません。
音出しできる練習室を探す
部屋が音出し不可の場合、練習室を探すことになります。
ベルリンの練習室を紹介しますね。
Piano Rooms
ピアノ屋さんが余ってるピアノを使わせてくれるという、神のようなお店。
一時間5ユーロ(税込み)でグランドピアノが使えます。
申し込みや予約は全部ネット上で出来、場所も中心部にあるのでとても便利。
Berlin-Musikschule
こちらは月極で180ユーロ、24時間使い放題。
毎日数時間練習室を使うなら、月極は安心ですね。
ただしほぼアップライトピアノのみ、また時間帯によっては部屋がなかなか空かないというデメリットも。
電子ピアノを買う
ピアノを練習したい人はこの手もあります。
ヘッドホンを付けての練習なら、音出し不可の物件でも文句は言われません。
僕の場合はこれ。Amazonで購入。
使ってるのはYAMAHA P-45 B。
コスパ最強。
安心のヤマハブランドの電子ピアノで最安。
本体、椅子、ヘッドホン、サスティーンペダルつきでおよそ5万円。
タッチの繊細さは本物に多少劣りますが、練習には十分です。
これよりいい電子ピアノを買おうと思うと、15万以上のものを選ばないとあまり意味がないですね。
ただタッチを忘れないように、ときどきPiano Roomsでグランドピアノを弾いています。
公園で練習する
金管楽器ならこういうことも出来ます。
ドイツはどこでも大きな公園があるので、練習し放題。
ただし冬場は氷点下なので死にます。ガチで。
まとめ
家の探し方、様々な音出し方法についてお話してきました。
正直、大変です。めんどくさいです。
でもみんなそのめんどくさいを乗り越えて、音を出してます。
制約がある分、音を出して練習するありがたみも湧きます。
ドイツで楽器を練習できるようになったあなたは、一段とたくましくなっているでしょう…(遠い目)。